←戻る 合格答案作成術『国語』(中学)  

 一般に、高いランクの私立中学の入試問題ほど問題が多いうえに記述問題の占める割合も大きく、 また一・二点の差が合否に大きく左右しますから、時間を有効に使うこと、単純なミスを極力防ぐこと、 さらに記述問題の失点を最小限におさえることが重要なポイントになります。

 まず時間の有効な使い方ですが、問題全体を見渡すことです。大問数・小問数や記述問題の規模を 把握することによって、だいたいの時間配分を決めましょう。 そして、漢字・語句・文法などの暗記の要素が濃い分野や、比較的短い時間ですむ韻文(詩・短歌・俳句) から解くことです。読解問題にしてもわかる問題から解いていき、記号問題を容易にとばすことがないように、 時間配分をうまくやってください。
 次に単純なミスについてですが、よくあるミスとして、

・記号で答えるべきところを言葉で答える。
・「正しくない」ものを選ぶべきところを「正しい」ものを選んでしまう。
・句読点や記号を一字として数えるように指定されているのに、気づかなかった。
・本文中からそのまま書き抜く問題で、本文のとおりの表記をしなかった


などがあげられます。 これらはテストに対する考えの甘さ、一点に対する執着心の欠如から起こるものです。 ですから、集中力を持って、問題条件を確認しながら解いていきましょう。
 最後に記述問題における解答のコツを簡単にふれておきます。ほとんどの場合、解答の一部になる 言葉や手がかりになる言葉が、本文中のどこかにありますから、まずその言葉をさがしましょう。 あとはその言葉を使って、文末表現に注意しながら書き上げるのです。 一点が明暗を分ける入試では、部分点をいかにとるかということも合格への重要な条件になるのです。
 さあ、以上の点を頭に入れて、日々の勉強に役立ててください。