←戻る 三者面談の心構え こんな時こそオヤジの出番  

志望校決定の時期が近づいてくると、学校(担任)、家庭(親)、本人(生徒)による三者面談が行われる。 形式は、下話し、話し合い、相談なのだが、結果として、この時の三者の結論が、 ほぼ志願校になってしまうということを、まず頭の中にしっかりと叩きこんでおく必要がある。
通常、まず、生徒の現状について報告される。 各種のデータ、成績など数字が基になっているために、強烈な説得力をもっている。 その上で、このような現状から推して、学校側としては、○○校が妥当であると考えると、 具体的な学校名が示される。安全確実なランクが提示されるのが普通がある。 その学校が、生徒や家庭の意見に合致している場合には、めでたく面談は終了である。笑顔の解散となる。 ところが、大抵の場合、相手の意見を快く受け入れるという状況にはならない。 志望よりも低いランクを提示されるからである。 けれども、最終的には、泣く泣く相手の意見に従ってしまうのが、90%である。

●出欠者は断然父親がいい
相手に対しての説得力が、母親とは違うからである。 それに、父親が進学内容に格別の理解を示したとなれば、担任の見る目も変わってくる。

●主張すべきは主張して、あとは……
もし、担任の勧める学校が、予想よりランクが低い場合には、深々と頭を下げて、 しかしはっきりと「ご意見はよく分りますが、今日からしっかり頑張らせますので、○○校をよろしく」 と宣言するのである。 当然、各種の理由を提示しながら説得にかかってくるから、それでも、 「先生のおっしゃることはよく分ります。ですが、私どもの希望もお察しください」とのみで、 あとは頭を下げる。 わが子の眼の前で、これだけの熱演が出来たら、子供の方では、生涯父親を尊敬し続けるだろう。 また、発奮もするだろう。

●決定的な発言は控えるべきである
「分りました」と言ったら、それで決定なのだ。 「努力をさせますから、しばらく様子をみてください」という味は残しておかねば失敗である。
三者面談といっても、毎日顔を合せている生徒本人は、立場上弱い。 生徒は証人として立ち会わされているいるだけなのだから、ここは一番、親の出る幕である。 それも、いまこそ、オヤジの力を発揮するところである。
頼むぜ、“オトウサン”。